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徒然球 スポーツカメラマン志望でテニスの写真を撮りたくて行ったテニススクールでたまたまバイトすることになり、そのまま楽しくテニスコーチを続けてしまい気づいたらもう20年以上が過ぎていた。そんな長いようであっと言う間のテニスコーチ生活の回想録や日頃の出来事や思ったことなどを徒然なるままに書き連ねてみようと思います。どうぞよろしく!

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失恋コーチの後頭部にスカッドミサイル?!(2)

 昨日から何度か書いて投稿したのになぜかアップされていなくてこれで3回目くらいなのですが、果たしてこれはうまくいくでしょうか?

 さて、テニスクラブ会員でスクール生のA子さんに完全にイカれてしまった僕でした。その後に彼女からレッスン中に「コーチ好きな食べ物は何?」と聞かれて「カレーライス!」と子供のように答えてしまいました。でも「私カレーライスは大得意だし、すごく美味しいのよ、こんど作ってあげるね」といわれ「ほんとに絶対ですよ!」と思わず念を押してしまいました。

 そして2~3日後にほんとにA子さんは「今日カレーライスを作ってきたから、家に食べに来てね」とレッスン後に僕を彼女の家に招いてくれました。ほんとにとても美味しいカレーライスを頂いて食後にコーヒーを飲みながら、彼女から外資系証券会社勤めの旦那さんが海外出張で一年の間にわずかしか家にいなくて子供と二人で淋しい思いをしていることを聞きました照れちゃう

 そして、いまも旦那さんはニューヨークに出張中でいないので「良かったら今晩も家にきて今度はディナーを食べて行かない?お風呂も湧かしておくから、夜は特に怖いから泊まっていってくれると嬉しいわ」なんて冗談なのか本気なのかわからないことを言うのですへへへ。まだ若くて愚直なテニスバカだった僕には、そんなことを冗談でいうはずないと言うことはわかりませでした。だからその昼下がりのチャンスにもA子さんに指一本も触れず、夜のご招待は真に受けずに聞き流してしまいましたまいったぁ

 そんなことがあってから半年くらいが過ぎて、だんだんA子さんが僕から離れていく感じがしました。僕はそれはクラブやスクールに慣れてきて他に友達がたくさんできたからだと思い内心では淋しかったですが我慢しました悩んじゃう

 ただ、ほんとに楽しみにしていたプライベートレッスンがなくなりその理由がクラブ会員で大学体育会テニス部出身のW山さんという男性のせいであることが心配でした。
彼はそのクラブではかなり知られた人で、テニスの腕前もさることながら資産家で女性好きなことでも有名だったからです。でもよくよく考えるとA子さんとW山さんではとても不似合いで、男の価値は外見ではないとは思いながらも彼女がW山さんとどうにかなるとは思えませんでした。

 こういっては何ですが、W山さんは顔は間寛平似でなぜかおかしなストレートのロングヘア、身長は高いですが横幅も広くて推定体重は95キロ以上はあったでしょうか。
そしてなによりも僕がA子さんが嫌うだろうと思った理由は、彼女が以前に「私ね毛深い男の人ってダメなのよ、コーチの足は脱毛しているみたいに奇麗でいいわね」と言ったことを憶えていましたから。なにせW山さんは陰でヒグマとあだ名される人で、それは単に大きいだけでなく全身が毛むくじゃらだったからでした。あの胸毛や腕の剛毛にはA子さんは生理的にダメだろうなと思いました。
 
 しだいに離れていき、よそよそしくなってしまったA子さんへの思いを断ち切るように僕はテニスに打ち込みました。そして草トーメントにどんどん参加するようにしており、その日も友人と郊外の大会へと車で出かけました。総当たり戦の第一試合は友人のサービスが調子悪くてもう少しで団子かと言うところでなんとか取り戻して辛勝できました。
ペアである友人のサービスは当時のスター選手ボリス・ベッカー並のスピードでしたが、安定性があまりにも欠けていました冷や汗
 
 つづいての第2試合は相手チーム二人と僕がサービスをキープして、友人がサービスでした。友人のサービスが調子悪いので僕は一計を案じてオーストラリアンフォーメーションで相手のレシーバーの集中を乱してやろうとしました。これがなかなか上手くいき相手はストレートのリターンが上手く打てずに15-0、アドサイドでも成功して30-0。これは面白いということで調子に乗り、当時はまだほとんど知られていなかったIフォーメーションをやってみようということになりましたナイス!

 再びデュースサイドで僕はセンターストラップ真後ろにしゃがんでネットよりも頭を低く下げて構えました。ペアには思い切りスライスで相手を外に追い出してと言っておきました。初めてのIフォーメーション作戦で期待に胸を躍らせてしゃがみ込む、そんな僕の後頭部に突然ものすごい衝撃が走りました怖~い。スライスを打てと言っておいたのにあろう事かペアの友人は渾身の力でフラットサービスを打ち、その打球は低めに行ってしまい通常ならばセンターストラップの上部辺りに当たったでしょう。でもそこには私の後頭部があったのです怖~い

 痛いと言うよりもかなり熱い感じがして、なんだか脳の血管が切れてそこに血が溜まっていくような感じがしました。衝撃でむち打ち状態になったせいか気持ちも少し悪くて軽い吐き気もしました。頭に衝撃を受けて吐き気がしたら脳出血!?そんな知識があったのでものすごい不安で余計に気分が悪くなりクラブハウスには汗くさい友人に背負われて、またそれが良くなくてほんとにそのあとに戻してしまいました。それでもう周りは大あわてで「こりゃかなりまずいかも知れないよ、早く病院に連れて行った方がよいよ」となりました。

 試合はもう棄権して友人の車に乗って病院に向かいました。途中で氷りを買うことにして高速のインター近くのセブンイレブンに寄りました。助手席で朦朧としながら前をみていると見慣れたベンツが高速脇の坂道から降りてきて左折して来ました。それはA子さんの車でした。でも運転しているのはなぜかW山さんで彼女は助手席にサングラスをかけて周りの目を気にしているようなそぶりで乗っています。

 友人が店から出てきて「どうしたの?ボケーとしちゃって意識はあるだろうな、オイ」と言われ今のことを話しました。すると「あーそりゃ、間違いなくモーテル山の帰りだな」と言うのです。彼の話ではその坂道を上るとたくさんのラブホテルが立ち並ぶ丘があるそうで、その坂道から降りてくる車はその狭い丘の住民以外はほぼ100%がホテルから出てきたカップルだというのです怖~い

 もうそのあとに病院にも行く気がしなくて「死んじゃったら死んじゃったでもういいよ!」と言う僕の言葉が、さきほどのカップル目撃と関係があることに気づいた友人はまるで綾小路きみまろのごとく「悪いことには悪いことが重なるもんだな」とお気軽なことを言って慰めてくれました。

 しばらくはあまり陽気に話すこともできないような日々が2~3週間は続きましたが、幸いにもスカッドミサイルで痛めた頭はどうやら無事なようでした。そして数ヶ月後のキャンプの飲み会でA子さんのとても親しい友人の女性から「コーチ、なんでA子のラブコールに応えてあげなかったのよ。彼女とても悲しんでたよ、コーチに相手にしてもらえないって」と言われました。

 その晩に僕が浴びるほど飲んだので、次の日のキャンプ特別レッスンはコーチがひとり足りなくなってしまいました。

 若くてテニスのことしか頭になくて、女性の気持ちなどにまったく疎い純朴な青年だった頃の遠い々話しです。その後にはこの経験をふまえて素敵な恋いをいくつか実らせることができましたが、いくらそのあとが上手くいっても初めのあの出来事のショックは永遠に癒されませんでした・・・。

 
日記 | 投稿者 coach365 01:12 | コメント(0)| トラックバック(0)
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