tennis365.net テニス365ブログ 新着記事を読む ]    [ テニス365 ホームショッピングニュースログイン ]

徒然球 スポーツカメラマン志望でテニスの写真を撮りたくて行ったテニススクールでたまたまバイトすることになり、そのまま楽しくテニスコーチを続けてしまい気づいたらもう20年以上が過ぎていた。そんな長いようであっと言う間のテニスコーチ生活の回想録や日頃の出来事や思ったことなどを徒然なるままに書き連ねてみようと思います。どうぞよろしく!

最近の記事
おやじの挑戦、フォア…
11/20 01:49
未来から来たホームラ…
05/17 16:11
マッスル or ファ…
05/16 01:17
いまさらながら、恐る…
05/14 01:32
偶然のクリス・ペプラ…
02/27 01:02
最近のコメント
最近のトラックバック
Xenical 12…
10/21 16:25
リンク+達人⇒夕食
10/03 03:15
復縁方法
09/07 00:28
コーチに感謝!
07/28 10:07

思い出の公認指導員試験は苦い味!

 ついに梅雨が明けたようですね、土日はレッスンがびっしりで二日続けて暑いと少々バテ気味でなんだかさっきまで頭痛がしてました。でも焼肉を食べに行って生ビールを飲んだら治りました。飲めない人には申し訳ないですが、ビールはテニスコーチの必需品ではないでしょうか?

 真夏のこの過酷な仕事を終えて、ビールを飲まなかったら何も食事が喉を通らないと思いますよ。ほんとにビール、(最近はもっぱら発泡酒ですけが)のおかげで長いこと夏の暑さにも負けずにやってこられたなと言う思いがします。これからが夏本番らしいですからテニスコーチ同士の皆様、そして真夏も負けずにプレイされる元気なみなさまビール飲んで頑張って乗り切りましょうね。でも今日の話しはそんなビールと酒好きな僕の大失敗の話しです。 

 では、テニスコーチ修行日記にいきます。テニスコーチとして2年くらい経験を積んだ頃に、ヘッドコーチからテニス協会の公認指導員資格を受けてみたらどうかと言われました。2級と1級があったんですが、もちろんいきなり1級は受けられないので2級指導員試験を受けることにしました。

 本試験の前に地域選考会があって東京テニス協会主催で高井戸あたりでまずその選考会を受けました。本試験とほぼ同じ内容の実技試験で、グラウンドストローク、ボレー、スマッシュ、サービス、それにボール出しもあったと思います。

 毎日テニスをしているので何も問題なくテストをパスしてそれからしばらして本試験を受けに山梨県まで行きました。1日目はテニス理論と何か講義を室内で半日くらい受けました。そして宿舎はその近くの旅館かホテルだったと思いますがそこへ夜に戻りました

 そこで同じように試験を受けに来ているテニスコーチの方と知り合い、夕食後に集まって軽く一杯やりましょうということなったのです。これからコーチの資格試験を受けに来ている仲間同士、普段はいろいろと苦労も多いテニスコーチ同士ということもありものすごく話しが弾みました。

 軽く一杯のつもりが5杯も6杯も飲んでしまい、明日の実技試験であまりにも調子が悪いと落とされちゃうよなんて冗談を言いながら名残惜しいけれどそろそろお開きにとなりました。しかし、誰かがカーテンをあけて窓の外を見るとびっくりしました。外は一面もう真っ白な雪景色なのです。

 そのメンバーのなかで一番に楽しそうにしていた彼女同伴
の年長者が「これはラッキーだよ、明日の実技試験はないからもっと飲んじゃって大丈夫だよ」といいます。別の人が「でも実技試験やらないとなると試験が延期ということですかね」と聞きました。「いや、どこかのインドアコートを借りてやるだろうね」と言い、「でもインドアは狭くてとても全員を審査はできないから、東京の選考会を通っている人たちは免除だね」と言うのです。

 さらに「前に先輩のコーチが関西で受けたときにも雨でインドアに変更になったときに大阪テニス協会の選考会通過者は実技免除だったと言っていたよ」とまで言うので僕らはすっかり信用して「じゃあ、もうこのまま朝まで飲んじゃいましょうか」っていいながらほんとに朝まで飲みまくりました。

 ほんの30分くらい眠ったところで、ズキズキする頭と吐き気でむかつく胃を押さえながら一応は会場へ向かいました。やはり実技試験はインドアコートに変更になり、そこへ集まることになりました。でも僕らは東京での選考会通過者だから免除になるんだからわざわざ行かなくても良いのに面倒だなと勝手なことを思いつつ、向かいました。

 そして会場に行ってみると、インドアはエアドームテント型でコートは2面のみでした。これはもう我々は見学かなにか手伝いでもして帰れるなと思いました。なにせ、受験者は100名前後はいたと思います。その全員を2面のその場所で審査するのは無理だろうと思ったのですが・・・、やる羽目になりました。

 通常よりもボールを打つ数も回数も減らして、そしてものすごいハイテンポで実技試験はおこなわれました。つまりまったくミスが許されずにほぼすべてのショットを一発勝負という感じで判定されるのです。緊張しやすいタイプの人や、調子を上げるのに少し時間が掛かるような人はまるでダメでした。

 例えば、ネットプレーではアプローチショットを打ってフォア、バックでボレーしてスマッシュ&ジャンピングスマッシュという感じで一発ですべて決めないとダメ、って感じです。

 そんな通常でも時間かけてアップして、何度か練習してからでないとダメなのに、練習ほとんど無しでいきなり一発勝負なんてさせられても難しい。しかも飲み過ぎていて、体調は点滴治療が必要かも?ってくらい悪いのです。もう棄権しようかと思いましたが、ここまでわざわざ来たんだからやるだけやってみようとチャレンジしました!

 結果は・・・、そのようなひどいコンディッションだったので自分ではまったく記憶がないのです。でもそのときに見ていた別のスクールのコーチと後日後に試合で会い、その彼の話を聞いたところによると。ストロークではフォアハンドを打ったうちのまともに決められたところに飛んだのは確か1球だけ、バックはそもそもネットを越えたのが2球だけ、それも深く打つべきところを二つともへろへろドロップショット気味冷や汗

 ネットプレイに至っては聞かない方が良いかもと前置きされて、アプローチショットを打ったときに足がもつれて転びそうになり、ボレーはフォアを思い切りガシャッてネット、バックはフレームショットして自打球を顔面直撃しそうになったが辛くも免れ、スマッシュの一球目はグラファイトのスロートブリッジ部分で打ち返し、2球目のジャンピングスマッシュは先端フレームショットでウルトラバックスピンが掛かりながら反対側コートにいた審査部長めがけて飛んでいきあわや直撃寸前だったがなんとかセーフびっくり

 そしてその試合を終えて帰ってきたら、テニス協会から通知が来ていました。終わったときに風邪ひいて熱があったんですと審査部長ら関係者に言い訳してきたのと、東京選考会はパスしているからもしかしたらという思いで開封してみると・・・「不合格」いやこんな色で書かれていたわけではないですがそんな印象でしたね。

 会社のお金で出張扱いにしてもらって受験料も出してもらったので報告しないわけにいかず、ヘッドコーチと校長に伝えました。すると「えっ、公認指導員て落ちることあるのか?」とあきれられました。

 いろいろと酒を飲み過ぎて失敗している僕ですが、あの時の二日酔いほど気持ち悪くていまだに思い出すとほんとに苦いものがこみ上げることは他にはないですまいったぁ
日記 | 投稿者 coach365 01:24 | コメント(0)| トラックバック(0)

愛と甘美あふれるテニスコーチ稼業?

昨日はあんなに晴天に恵まれていたのにやはり梅雨明けは月末のようですね。でも湿度が高くて蒸し暑かったですね。

 さて、お約束通り今日はコーチ修行日記といきますね。
前回はクリスマスパーティーでの話しでしたが、今日はそれより少し前の秋頃のことでした。

 テニススクールには家族でご入会される方々も多くて、夫婦でとか、親子、兄弟などで一緒に入られる場合がわりにあります。でもどういうわけか、そう言う場合にコーチには何もいってくれずにずいぶん時間が過ぎてから知った、なんてことが結構あります。

 僕のクラスに20代後半か30代初めくらいの中山美穂を少しふっくらさせたような元気で明るい女性がいました。木曜日のナイタークラスでなかの良い男友達か彼氏と思われる男性といつも一緒にレッスンを受けていました。

 僕はそんな二人を会社の同僚同士か、恋人同士だろなと思っていました。レッスン中に男性が額に汗ほにじませていると彼女が優しく拭いてあげたりしていたのでやはり恋人同士なんだろうなと見ていました。夫婦ではないのは名前が違うのでわかりました。

 そして、そんな風にレッスンを繰り返して数ヶ月後にそのカップルと仲良くなったそのクラス在籍の4~5人の男女のグループで飲み会をやることになりました。僕も誘ってもらってスクール近くの居酒屋へ行きました。

 酒を飲んで盛り上がって楽しくやっていて、では二次会はカラオケスナック(その頃はそういうのしかなかった)へ行こうということなりましたが、そのカップル二人は一緒に行かずに腕組んでどこか別のところに行ってしまいました。

 二人がいなくなったので僕は少し酔っていたのもあってそのカップルの話しをしました。そのクラスは中級クラスだったのですが、その男性はトーナメントクラスでも十分通用するレベルでした。まずその辺から他のクラスの方に尋ねてみると「彼はインカレ選手だからね、でも彼女のためにあそこにいるんですよ」って言うのです。そして別の女性が「同じクラスでレッスン受けていれば一緒にいたっておかしくないし誰も文句を言えないものね・・・」と言いました。

 僕はなんかその裏に深い意味があることを感じて、「えっ、それはどういうことですか?」と尋ねましたがまた別の女性から「やめなさいよ、人の恋愛についてとやかく言うのは良くないから」って言ってその話しはそれで終わってしまいました。

 それからまた数日か数ヶ月が過ぎた頃に、日曜日の初級クラスにいる男性から電話をもらいました。特に親しいわけでもなく突然に電話なんかかけてきて何だろうなと思いました。内容は「コーチ、正直に教えてくださいね」と切り出して、「木曜日のナイターでうちの家内と親しくしている別のスクールのコーチはどういう関係でしょうか?ぷんぷん」と言うのです。

 思わず「えっ、○○さんの奥さんが木曜ナイターにいらっしゃるんですか、別のスクールのコーチって誰のことですか?」と逆に驚いて聞いてしまいました。

 その電話でその後に詳しく事情を聞いたところ、その男性と奥さんは1年前まで別のテニススクールに通っていたこと、奥さんは学生時代に経験があって旦那より先に進級してその上がった先のクラス担当がいま一緒に僕のナイタークラスでレッスンを受けているTコーチだと言うのです怖~い

 そして二人はどうやら不倫関係に発展しつつあるか、すでに深い関係になっているかも知れないとも言いました。僕はその日曜日のMさんと木曜日のMさんが夫婦であることも知りませんでしたし、ましてや木曜日のMさんの彼氏だと(彼氏には違いないのかも知れませんが)ばかり思っていたTさんが別のスクールでコーチをしているなんてまったく知りませんでしたびっくり

 ご主人のMさんには、申し訳ありませんがまったく僕はよくわかりませんと答えて電話は切りました。その後しばらくして今度は興信所(探偵ですね)の人がきて、僕や他のコーチや事務所員にまで根堀葉堀いろいろと二人の関係について聞いていくということがありました。

 それから何ヶ月かして、その木曜日の別のクラスの方からその頃にはもういなくなっていたMさん夫婦が離婚したことを聞きました。そしてMさんの元奥さんはTさんと一緒に暮らしていて、Tさんが勤める別のテニススクールの受付で働いているというのですやっちゃったぁ

 その後にそのTさんとはテニスコーチとして狭い業界なのでよく顔を合わせてました。でも彼はそのたびに所属先も住んでいる場所もおそらくつき合う女性もまったく変わっていました。

 よくテニスコーチが出てくるテレビドラマなんかで、不倫相手ランキングの王様のように扱われていて「こんな奴はごく一部でほんとは滅多にいないだろうお前なぁ」と一瞬は憤りを感じます。しかし、少し経ってから自分も含めて「いや、そんなことないな、やっぱし不倫相手の象徴としてテニスコーチを使うシナリオライターは正しい」と思い直してしまいます冷や汗

 なにせ、この手の話しはその後も1年に1度は必ずありました。テニスコーチとしてほんとは名誉挽回で「そんな浮ついたバカはまったくほんの一握りで、こんなことでそう言うイメージを強くされたら真面目なコーチが迷惑だ!」と言いたいところですが・・・。事実ですから仕方ないです、真面目なコーチがとても有意義な文章を書いておられるこのブログで敢えて僕はこういう面もあるということを伝えていこうと思います。

 それは、これからテニスコーチとしてやっていこうとする若手諸君に対する警告や戒めの意味を込めてのことです。
えっ、それならばもっと良くないこととして伝えろ!ですか?そうですよね、これじゃ警告どころか若い人たちを誘惑することになっちゃうものね。

 じゃー、しっかりと言っておきましょう。「これからテニスコーチを目指す若者諸君、テニスコーチは愛と甘美にあふれた職業だ、くれぐれも人妻の誘惑に負けて子連れ再婚の相手になったりしないように気をつけて欲しい」あれっ、ちょっとヘンかなあれー?
日記 | 投稿者 coach365 00:42 | コメント(0)| トラックバック(2)

日照不足で練習不足

 暑くなったらなったでやっぱりきついですね。いきなりこんな灼熱の太陽にさらされると、心と体の準備ができていなかったので危なかったです。30年もテニスしてきて初めて熱中症の恐怖を感じました。でもこれはたぶんこの前、教えている生徒さんがこれまた初めて(僕がレッスンしてきたなかでと言う意味)の熱中症になってしまったからではないかと思います。

 初めて間近にその苦しい様子を目撃してしまったので、なんだか自分もそんな風になってしまうのではないかと感じたんでしょうね。昼過ぎに、明後日ベテランの試合に出場するコーチの相手したときに一瞬クラッとしてしまってこれはまずいなと思いました。幸いそのあとはまるで大丈夫だったので良かったです。でも最近は雨ばかりだったのでまるで練習などしていなくて体が鈍っていたのかも知れません。

 というわけで今日の練習でのことについての話しです。このところずっと自分のラケットのストリングが切れてしまいすぐに張り替えれば良いものを、紺屋の白袴で(若い人には意味不明かな)そのままにして試打用のラケットをずっと使っていたんです。

 シャラポワが最近まで使っていた奴でサイズはそれほど大きくないしレッスンで使っている分にはなかなか良かったんですね。でもそれを同僚コーチとの練習で使ったらまったくダメでした。飛んじゃって飛んじゃってふかしまくりでした。この手の少しパワーのあるラケットはゆるめのボール相手に打つには良いけれど、速くて重いボールを打つには不向きでした。

 それですぐに自分のラケットを張り替えることにしました。それも同じプリンスのOスリーシリーズですがツアーなので飛びすぎる心配はほとんどなし、そしてそれに最近とても評判の良いポリプラズマを張りました。かなりのハイテンションですが、これはとても気に入りましたね。

 柔らかくて喰いつきというか喰いこみに近い打球感、深さのコントロール感覚のマッチング、そしてメインストリングの復元力はポリエステルストリング独自のものでスピンもアンダースピンもかけやすいしかかりやすい。ルキシロンのLTSよりもさらに上質でポリエステルストリングの最高峰と言ったら褒めすぎでしょうか。でもそのくらい気に入っちゃいました。

 これはその上ドイツテニスマガジンのテストによると、テンション維持率もナチュラルガットなみだというのですから驚嘆に値します。アルパワーが最高と思っていた方にぜひ一度つかってみてくださいエクスクラメーション・マーク

 真面目な話しが続いたのでそろそろ明日あたりは息抜きに「ずっこけナンパコーチ物語」の続きを書こうかなと思っています。あれっ、こんなタイトルじゃありませんでしたね冷や汗、なんだったかな?「おちゃらけホストコーチ物語」まいったぁ?違うな、だけどまぁ、そんなような感じの話しであることに間違いはありませんからびっくり

日記 | 投稿者 coach365 00:44 | コメント(0)| トラックバック(0)

速打ちトレーニングであなたもフェデラー!

ほんとにいつになったらこの鬱陶しいのが終わるのでしょうね。予測では7月31日頃だとか、それで夏の終わりが通常どおりだったら今年はとても夏を損したような気分です。いくらアウトドアばかりのレッスンコーチでもですよ、そりゃたまには雨降ったり曇ったりしてくれないとほんとに干上がっちゃいますけどね、こんなに毎日のように雨で鬱陶しいくらいならば干上がるほどカァーとした真夏の太陽の方がずっと良いですよ。

 さて、今日もまたしても真面目な路線です、これも天気の所為ですかね。なんだか僕の本来のラテン系の熱い魂がもうかなり停滞しちゃって、ずっこけナンパコーチの物語?は書く意欲がなんだか湧きません。ていうわけで今日もちょっとしたテニスのアドバイス的なお話しです。

 僕は何年か前から脳のトレーニング、いわゆる速聴とか速読とかに興味を覚えて自分自身で試して来ました。主に英語の速聴なんですが、4倍速というものにチャレンジしました。本屋で買って最初にそのCDを聞いたときには、速聴の4倍速どころか2倍速もダメで、ナチュラルな速度でも聞き取れません。
 
 「こりゃだめだ、速聴なんかの前に普通の英語の勉強しなきゃ」としばらくはそのCDは放ったらかしに。そして何ヶ月か過ぎたときに車のオーディオが壊れてしまって、しかたなくCDプレイヤーを持ち込んでイアフォンをつけて聞くことにしました。するとその速聴CDが入ったままで、聞き取れない英語が流れていました。

 なんでこんなのが入っているんだと取り出そうとしたのですが、すでに運転をしていたのでとりあえず次にどこかで止まるまでそのまま聞き続けました。運転中だし、初めからそんなもの聞くつもりが無かったので正に聞き流していました。すると最初に買ったときにまったくほぼ一つの文章も聞き取れなかった4倍速の部分で、ときどきはっきりと聞き取れる単語があるのです。

 とても驚きました、最初に一生懸命に聞いたときにはまるでただの耳障りな雑音だったのになんだか良くわかるところがあるのです。それから毎日の通勤で車のなかでそのCDをそうして聞き続けました。それから1年近くが過ぎた頃でしょうか、60あるその4倍速の文章のすべてが聞き取れるようになったのです。

 あれ、ちょっと英語での体験談が長くなってしまいましたね。その経験からテニスのレッスンでも少し試してみようと思いました。そう速聴ならぬ速打ちです。結果はなかなか良好です。というか、そもそもスポーツのトレーニングにはこうしたスピードを上げてレベルアップするなんて当たり前ですよね。

 でもそれがいくつくらいまでの年齢で可能なのかを試してみたのです。僕のクラスにいる70歳代の男性に少しずつそうした速いボールを受けてもらって反応が向上するかどうか?あまり無理なボールはやめようと優しいボール出しを少し速くした程度では効果がありませんでした。

 それならばもっとジュニアの子供達でも追いつけないような速いボール出しはどうかと試してみました。同じクラスの別の生徒さんや隣のクラスの人や同僚コーチ、そして通りがかりのコート横の散歩のお年寄りまでもが「なんであんな年寄りに目も眩むような速いボール出してんだ?」と思われました。
 
 その70代の方には無理して体で追わなくていいですからとにかく目だけは良く見開いてボールを見てくださいと伝えました。そんなことを言わなくても初めはまったく体がぴくりともついて行けずに目だけでもと言ってもそれもついて行けてない。やはり無理かなと思いつつその最初の試みは終わりました。

 でもその方が翌週にいらしたときに「コーチ、またこの前みたいなえらい速い奴を頼みます」とおっしゃるので内心、{いや、もうアレはよしましょうよ}と思いつつもせっかくのリクエストなので引き受けました。でもやはりほとんど反応が変わらずでした。

 それでもその練習は毎週、繰り返すことになりました。初めの時から5回目くらいのときでしょうか。それまでにもほんとに少しずつでしたが目が慣れて、体も反応できるようになってなんとか5球のうち1球くらいはラケットにボールがあたるようになっていたのです。それがそのときは一度だけでしたが、センターから右方向へ全力で走ってなんと振り遅れ気味ながらアレーにスパンという感じで返球できたのです。

 70歳でもそうしたスピードへの反応が向上できることをそのときに思い知りました。ちなみにその男性は基礎クラスに4年ほど前に入られた方で、スポーツの経験はほぼゼロに等しい方でしたが山登りだけは時々なさっていたそうです。

 速いボールを打ち返せるようにしたいならば、思い切って最初はまったく手が出ないくらいのスピードから始めた方が良いと思います。そこそこに反応できるスピードだとそれは左脳の領域で処理しているからです。まったく反応できないくらいのスピードにさらされないと右脳が活性化しないからです。

 バレーボールや野球の鬼コーチと呼ばれるような人は情け容赦なく、選手に速いボールをどんどん浴びせかけるように出しますがあれは意外と科学的裏付けのある練習かも知れません。テニスでも確かマッケンローを生み出したハリー・ホップマンだったと思いますが、「練習ではほぼ同時に二つの速いボール出しをして、それに対応できるくらいにならないと世界チャンピオンにはなれない」と言うようなことをいってたと思います。

 速打ちトレーニングであなたもフェデラーのような右脳タイプの天才プレイヤーになれるかもしれませんよ。

 
日記 | 投稿者 coach365 19:56 | コメント(0)| トラックバック(0)

上達したいなら筋肉を鍛えよう!

 たまにはこのブログらしく、そしてテニスコーチらしくテニスの技術アドバイスでもさせていただきますね。

 このブログにもいろいろと、何々のショットが打てないとか苦手だとか悩みを訴えている方が多くいてそう言うのを読んでいて考えました。

 できない原因や理由はいくつかあるでしょうが、僕の経験からアドバイスをさせていただくとそういう場合は50%くらい、つまり半分のケースが握り方を改善することと筋力をアップさせることで解決できると思います。

 逆に言えば、間違っていたりもしくは相応しくない握り方
をしているとどんなに時間をかけて何度も練習してもなかなか上達しにくいと思います。例えば両手打ちのバックハンドでそのときの右手のグリップはフォアハンドのセミウエスタンの方がフェデラーのような片手打ちをしたいと決意して、右手の片手打ちをそのまま練習してもボールはホームランばかりでしょう。

 ゴルフをやる方ならよくわかると思いますが、テニスで握り方を変えると言うことはその時に必要なショットを打つのに適したゴルフクラブを変えていくのに等しいと思います。
できるだけ遠くに力強く打つ時のドライバーがセミウエスタンもしくはウエスタングリップだとしたら、微妙なタッチで打つパッティングのパターは繊細なドロップショットを生むコンチネンタルグリップというようなものだと思います。

 コーチのなかにはノーグリップ、ノーフォームという方もいらしてそれにはそれなりの理由があるのでしょうが、そう言う方はいままでに見てきた限りではほぼ天才的な人ばかりです。ようするに器用で才能があるから、どんなグリップだろうと何でも打ててしまい一つのグリップで打てるならばそれに越したことはありませんからそう言う意見になるのだと思います。

まあ、いろいろと意見はあるでしょうが僕は普通の運動能力でそんなに器用ではありませんからグリップは使い分けないといろいろなショットは打てません。

 そして筋力についてですが、すべてのショットは筋肉によって生み出されることは絶対の事実です。だからこそスポーツ界にはより強力な筋力を何とかして手に入れようとしてドーピングする人もいるわけです。筋力とは無縁じゃないかと思われる天才的なタッチで伝説的なプレイヤー、ジョン・マッケンローでさえドーピングしていたと元妻テータム・オニールが後に暴露したことでもわかります。

 テニスのショットはどれも難しいものばかりですが、なかでも片手打ちバックハンドとツイストサービスなどは特に難しいものです。そして僕がいままでにマンツーマンのプライベートレッスンでリクエストされる課題として多いもののひとつです。

 そしてそう言う相談やアドバイスを求める方たちはすでに何年もその練習をしてきたにも関わらず、それができないためについに高い料金のレッスンまで受ける決意をした方です。

 経験の浅い頃はなんとか高い料金に報いるために必死でわずかな時間で成果を上げようと必死でした。でも今はまずグリップをチェックしてそれが相応しくなければ改善してもらいます。でも初めからグリップは相応しいというときと、グリップを変えて何度も打ってみてもまったく改善の兆しなしの場合はそのレッスン時間ではほとんど成果を見ることは無理と判断できます。

 なぜならばそういう方にはそれらの難しいショットを打つための筋力が不足しているからだと思うからです。体全体の筋肉をバランス良く順序とタイミング良く動かす必要があるのに、腕の筋肉だけが発達していて、足腰や腹筋、背筋が弱い場合などは上手くいきにくいのです。

 筋肉を鍛えずに上手く良いショットが打てるならば、プロ資格や出場資格剥奪のリスクを犯してまで誰もドーピングなどしやしません。良いショットを打つためには世界ランキング100位以内というテニス界のエリート達ですら必死で筋トレをしているのです。

 またまた長くなってしまいましたが、なかなか上手くならないと悩んでいる方で筋トレをあまりしていないならばぜひ一度、試してみてください。どこを鍛えれば良いかは知識のあるコーチに相談するか、書店に行けばそういうスポーツ別の筋トレ方法について書かれたものがいくつかあります。

 梅雨が長引いてなかなかコートで練習できない今こそ、筋力を鍛える良いチャンスですよ。最低でも3ヶ月はやってみましょう、絶対にあなたのテニスが変わりますから。

 せっかくテニスというスポーツをしているならば自分というマシン自体を自らチューニングしてみましょう。ラケットに鉛テープを貼ったり、ポリエステルストリングを使うならばそれに見合った肉体のバージョンアップが必ず欠かせません。

 筋肉を鍛え直してテニスに取り組むと本当に楽しいですよ。なんだかこれで自分も一人前のスポーツアスリートだなって気分になれますから。
日記 | 投稿者 coach365 00:14 | コメント(0)| トラックバック(0)

コストコって知っていますか?

 観測史上もっとも暑い夏になるのかと覚悟していたのに、熱くなるどころか未だに本格的な夏すらやってこないなんて予想外でした。
 
 今日は仕事がないので最近まわりで噂になっているコストコって言う、アメリカタイプのスーパーマーケットって言うんですかねそこへ行ってきました。

 カルフールというフランスから来たスーパーには行ったことがあり、そこもわりに外国テイストな店でしたがコストコはもっと異国情緒が漂うところでした。アメリカやハワイにあるような感じですね。販売する単位が大きかったり、量や
数がとても多かったりとその辺がアメリカっぽい雰囲気です。

 お腹が空いてスナックコーナーみたいなところへ行くと、もうこれぞアメリカンというようなホットドッグとピザがあって小食な人には完食がむずかしいかなと言うほどのサイズ。そしてホットドッグは飲みもの付きで260円ちょっとでしかもその飲み物は3~4種類から選べて飲み放題とお得。

 アメリカの郊外型スーパーに買い物に来た気分を味わって2~3時間くらいは楽しめる場所でした。それにこの夏休みにバーベキューなんかをやるときにはここで買うことをお薦めしますね。肉や野菜やその他の食品がそういう用途向きに用意されていて、バーベキュー用品はハードもソフトもそろっていますからいいと思います。

 そしてなんでわざわざこんなところでここの紹介を書いたかというと、実はテニスボールのものすごい安いのがあったのですよ。Pennのチャンピオンシップスの3ボール缶が一缶あたり250円(すいません正確な値段を憶えていなくて)くらいと超格安でした。いままでの安売りボールで品質もわりに良かったのはウィルソンのヘビーデューティあたりが300円弱くらいでしたから、一缶あたりで50円近くお得ですよ。ただ、すいませんが記憶が定かでなくてもしかしたら大量に買わないとダメだったかも知れません。

 それとラケットが大人用は1種類だけでしたが、ウィルソンのハンマー4がこれも信じられない安い値段でした。これも正確には覚えていませんが、確か5~6000円台でストリングも張ってありました。これからテニスを始めてみようかと言うお試し用とかジュニアからそろそろ大人用に買い換えるお子さん用に良いと思います。ディスカウントショップで売っている5000円台の元々安売り用に作られたラケットよりはかなり品質が良いのでこの値段で買えるなら絶対にこれを選んだ方が良いと思います。

 しかし、コストコにあったスポーツ用品は他にゴルフのものがいくつかあっただけであとはあまり見あたらなかったですね。日本だとよく卓球用品とかおいてあるのだけど、アメリカだと日本の卓球くらいポピュラーでみんながたいていやるスポーツとして認知されているんでしょうね。

 日本でよく公営の施設のなかや、温泉宿に無料で解放されている卓球テーブルがあるように、アメリカはテニスコートが町のあちこちにあってしかも無料開放されていますからね。公園にフリスビーを持って行き、子供と気軽に投げて遊ぶ感覚で、アメリカ人はテニスコートへラケットとボールを持って子供と遊ぶようにテニスを楽しめるんですよね。

 狭い日本は土地が異常に高いし、テニスコートを無料で使えるようななるのは無理なのかも知れません。だいたいテニスコートよりもっとお金をかけて作ったハイウェイですらアメリカは無料ですからね。日本でも最初の計画では高速道路は今頃は無料開放されているはずだったと言います。そしたらコストコにも気軽にいつでも出かけられるのにと、バカ高い高速料金を払いながら先ほど思いました。

 そしてその高速道路を管理する日本道路公団(今は別の名前?)は有り余る金で料金所やインターの人目につかないところに、たいていテニスコートを作っていて職員たちはもちろん無料で使い放題らしいです。道路より先にまずそのテニスコートから一般にも無料開放してもらいたいものです。ぷんぷん

日記 | 投稿者 coach365 18:53 | コメント(0)| トラックバック(0)

リベンジのチークダンスタイム!

 今日は雨がいつ降るのかと気にしていましたがついに一度も降らなかったですね。久しぶりに1日中タイトなスケジュールでレッスンして疲れました。

 さて、前回はかなり長い話しで「もう読んでられねぇよ」なんて言う方もおられたかと思いますので今日はなるべく短めのコーチ修行日記といきましょうね。
 
 A子の思いも知らずに奥手なテニスバカな僕がヒグマとあだ名されるW山さんに、まんまと彼女を奪われてしまってから数ヶ月後が過ぎました。そんな憎いヒグマに期せずしてリベンジする機会が訪れました。

 A子さんにすっかり入れあげてそれまでの愛人たちには見向きもしなくなっていたW山さんです。そんな見捨てた愛人のなかに同じテニスクラブにいたM枝さんがいました。
彼女はA子さんに負けず劣らずの容姿端麗で某有名企業の社長夫人でした。ただ年齢はもう30歳後半でたぶんW山さんはその点で愛人の若返りを図ったのだと思います。
 
 しかし、W山さんはまったくM枝さんを捨てたわけでなくてクラブではまだよくコートで相手したり、ラウンジで仲良く話したりしていました。でもM枝さんはA子さんと彼との関係に気づいており、それについてW山さんに一矢報いてやろうと密かに企んでいるのでした。僕はその彼女の企みのために利用されたわけですが、僕としてもヒグマオヤジに一泡吹かせてやれて少し胸がすっとしたことは確かでした。

 M枝さんの企みとは実に単純です、W山さんの身近でよく知っている男と関係を持ち「あんたなんかと別れて良かったわ、今度の彼の方が若くてハンサムでおまけに優しくて100倍素敵よ」と彼に言ってやることでした。そしてその白羽の矢は光栄にも僕に立ったというわけです。

 そして、M枝さんは僕のプライベートレッスンを週に3回も受けるようになりクラブ内のレストランや近くの飲食店でわざと目立つように僕と頻繁に食事したりお茶を飲んだりするようになりました照れちゃう

 そして仕上げにはテニスクラブでのクリスマスパーティーです。M枝さんは背中からお尻の少し上までが大胆にあいていて、胸元は豊かなバストの谷間が強調された眩しいばかりのイブニングドレスを着て登場です。来るなりすぐに僕の腕を取り{私たちは完全にデキてる仲なのよ!}と無言の宣言をかましました困った

 パーティー中はもう完全に密着状態で、誰がどう見たって我々は超ラブラブな愛人関係だったでしょう。そしてダンスが始まりチークタイムになったとき、誰も踊ろうとしないそのフロアへ彼女は僕を無理矢理に連れ出してまたまた完全密着です。ダイアナ・ロスとマービン・ゲイのとろける様な甘い歌声に僕は企みの道具にされていることを忘れ、本気で彼女と抱擁し熱いキスを交わしてしまいましたハート

 W山さんとA子さんはそのとき、チークダンスどころか指さえ触れあわさずに1メートルくらいの距離を置いて座りながら我々のことを呆然と見つめていました。
これで少しはあのときのスカッドミサイル級の衝撃のお返しができたと思いました。

 パーティーの終わりにM枝さんが「コーチありがとう、とても楽しかったわ、初めからあなたに出会えば良かった」と言いました。「僕もほんとに楽しかってです、でもこれでもうお終いですよね」と言いました。

 そして「そうね、あなたはもっと若くて素敵な彼女を早く見つけてテニスに打ち込まなくちゃダメよ」と言って、「車のなかにクリスマスプレゼントがあるから一緒に来て」と
駐車場へ向かって歩き出しました。

 「はい、メリークリスマス!ヘッドコーチに聞いていま一番良いラケットを選んだわ」と言って渡してくれたのは発売直後のプリンスのグラファイトでしたびっくり

 「これで練習していつか大きな試合に勝ってね、そしてそのときには私のことを少し思い出してね、じゃあさようなら元気でね」と言ったM枝さんはその後、テニスクラブには二度と現れませんでした。

 そのときにもらったグラファイトで何度かトーナメントにチャレンジしましたが最高でベスト16で優勝にはほど遠かったです。そんな色恋沙汰ばかりでテニスが強くなれるかー!プチ怒りモードって自分で思います。僕のコーチ修行日記だったのになんだか恋愛修行日記みたいになっちゃいましたね、でもコーチをやっているとそういうことが多いのは僕だけではなかったですけど・・・。
その辺のこともいずれ書いてみますね。

 
日記 | 投稿者 coach365 21:02 | コメント(0)| トラックバック(0)

失恋コーチの後頭部にスカッドミサイル?!(2)

 昨日から何度か書いて投稿したのになぜかアップされていなくてこれで3回目くらいなのですが、果たしてこれはうまくいくでしょうか?

 さて、テニスクラブ会員でスクール生のA子さんに完全にイカれてしまった僕でした。その後に彼女からレッスン中に「コーチ好きな食べ物は何?」と聞かれて「カレーライス!」と子供のように答えてしまいました。でも「私カレーライスは大得意だし、すごく美味しいのよ、こんど作ってあげるね」といわれ「ほんとに絶対ですよ!」と思わず念を押してしまいました。

 そして2~3日後にほんとにA子さんは「今日カレーライスを作ってきたから、家に食べに来てね」とレッスン後に僕を彼女の家に招いてくれました。ほんとにとても美味しいカレーライスを頂いて食後にコーヒーを飲みながら、彼女から外資系証券会社勤めの旦那さんが海外出張で一年の間にわずかしか家にいなくて子供と二人で淋しい思いをしていることを聞きました照れちゃう

 そして、いまも旦那さんはニューヨークに出張中でいないので「良かったら今晩も家にきて今度はディナーを食べて行かない?お風呂も湧かしておくから、夜は特に怖いから泊まっていってくれると嬉しいわ」なんて冗談なのか本気なのかわからないことを言うのですへへへ。まだ若くて愚直なテニスバカだった僕には、そんなことを冗談でいうはずないと言うことはわかりませでした。だからその昼下がりのチャンスにもA子さんに指一本も触れず、夜のご招待は真に受けずに聞き流してしまいましたまいったぁ

 そんなことがあってから半年くらいが過ぎて、だんだんA子さんが僕から離れていく感じがしました。僕はそれはクラブやスクールに慣れてきて他に友達がたくさんできたからだと思い内心では淋しかったですが我慢しました悩んじゃう

 ただ、ほんとに楽しみにしていたプライベートレッスンがなくなりその理由がクラブ会員で大学体育会テニス部出身のW山さんという男性のせいであることが心配でした。
彼はそのクラブではかなり知られた人で、テニスの腕前もさることながら資産家で女性好きなことでも有名だったからです。でもよくよく考えるとA子さんとW山さんではとても不似合いで、男の価値は外見ではないとは思いながらも彼女がW山さんとどうにかなるとは思えませんでした。

 こういっては何ですが、W山さんは顔は間寛平似でなぜかおかしなストレートのロングヘア、身長は高いですが横幅も広くて推定体重は95キロ以上はあったでしょうか。
そしてなによりも僕がA子さんが嫌うだろうと思った理由は、彼女が以前に「私ね毛深い男の人ってダメなのよ、コーチの足は脱毛しているみたいに奇麗でいいわね」と言ったことを憶えていましたから。なにせW山さんは陰でヒグマとあだ名される人で、それは単に大きいだけでなく全身が毛むくじゃらだったからでした。あの胸毛や腕の剛毛にはA子さんは生理的にダメだろうなと思いました。
 
 しだいに離れていき、よそよそしくなってしまったA子さんへの思いを断ち切るように僕はテニスに打ち込みました。そして草トーメントにどんどん参加するようにしており、その日も友人と郊外の大会へと車で出かけました。総当たり戦の第一試合は友人のサービスが調子悪くてもう少しで団子かと言うところでなんとか取り戻して辛勝できました。
ペアである友人のサービスは当時のスター選手ボリス・ベッカー並のスピードでしたが、安定性があまりにも欠けていました冷や汗
 
 つづいての第2試合は相手チーム二人と僕がサービスをキープして、友人がサービスでした。友人のサービスが調子悪いので僕は一計を案じてオーストラリアンフォーメーションで相手のレシーバーの集中を乱してやろうとしました。これがなかなか上手くいき相手はストレートのリターンが上手く打てずに15-0、アドサイドでも成功して30-0。これは面白いということで調子に乗り、当時はまだほとんど知られていなかったIフォーメーションをやってみようということになりましたナイス!

 再びデュースサイドで僕はセンターストラップ真後ろにしゃがんでネットよりも頭を低く下げて構えました。ペアには思い切りスライスで相手を外に追い出してと言っておきました。初めてのIフォーメーション作戦で期待に胸を躍らせてしゃがみ込む、そんな僕の後頭部に突然ものすごい衝撃が走りました怖~い。スライスを打てと言っておいたのにあろう事かペアの友人は渾身の力でフラットサービスを打ち、その打球は低めに行ってしまい通常ならばセンターストラップの上部辺りに当たったでしょう。でもそこには私の後頭部があったのです怖~い

 痛いと言うよりもかなり熱い感じがして、なんだか脳の血管が切れてそこに血が溜まっていくような感じがしました。衝撃でむち打ち状態になったせいか気持ちも少し悪くて軽い吐き気もしました。頭に衝撃を受けて吐き気がしたら脳出血!?そんな知識があったのでものすごい不安で余計に気分が悪くなりクラブハウスには汗くさい友人に背負われて、またそれが良くなくてほんとにそのあとに戻してしまいました。それでもう周りは大あわてで「こりゃかなりまずいかも知れないよ、早く病院に連れて行った方がよいよ」となりました。

 試合はもう棄権して友人の車に乗って病院に向かいました。途中で氷りを買うことにして高速のインター近くのセブンイレブンに寄りました。助手席で朦朧としながら前をみていると見慣れたベンツが高速脇の坂道から降りてきて左折して来ました。それはA子さんの車でした。でも運転しているのはなぜかW山さんで彼女は助手席にサングラスをかけて周りの目を気にしているようなそぶりで乗っています。

 友人が店から出てきて「どうしたの?ボケーとしちゃって意識はあるだろうな、オイ」と言われ今のことを話しました。すると「あーそりゃ、間違いなくモーテル山の帰りだな」と言うのです。彼の話ではその坂道を上るとたくさんのラブホテルが立ち並ぶ丘があるそうで、その坂道から降りてくる車はその狭い丘の住民以外はほぼ100%がホテルから出てきたカップルだというのです怖~い

 もうそのあとに病院にも行く気がしなくて「死んじゃったら死んじゃったでもういいよ!」と言う僕の言葉が、さきほどのカップル目撃と関係があることに気づいた友人はまるで綾小路きみまろのごとく「悪いことには悪いことが重なるもんだな」とお気軽なことを言って慰めてくれました。

 しばらくはあまり陽気に話すこともできないような日々が2~3週間は続きましたが、幸いにもスカッドミサイルで痛めた頭はどうやら無事なようでした。そして数ヶ月後のキャンプの飲み会でA子さんのとても親しい友人の女性から「コーチ、なんでA子のラブコールに応えてあげなかったのよ。彼女とても悲しんでたよ、コーチに相手にしてもらえないって」と言われました。

 その晩に僕が浴びるほど飲んだので、次の日のキャンプ特別レッスンはコーチがひとり足りなくなってしまいました。

 若くてテニスのことしか頭になくて、女性の気持ちなどにまったく疎い純朴な青年だった頃の遠い々話しです。その後にはこの経験をふまえて素敵な恋いをいくつか実らせることができましたが、いくらそのあとが上手くいっても初めのあの出来事のショックは永遠に癒されませんでした・・・。

 
日記 | 投稿者 coach365 01:12 | コメント(0)| トラックバック(0)

失恋コーチの後頭部にスカッドミサイル

 「水曜日は水がつく曜日だから雨が降りやすいのよ」と以前に誰かが言っていましたがほんとかも知れません。昨日は一日中、雨でしたが雨で災害に遭われている方を思えば仕事が減るくらい何でもないじゃないかと自分を励ます僕でした。

 さて、コーチ修行日記といきましょう。今日はちょいと色恋の話しですがご期待?の下ネタはございませんので悪しからず。

 前回のお話しの通り、背後霊のように暖かく見守ってくれるスクールの校長のおかげでだいぶコーチとしての仕事に慣れてきた頃の話しです。

 僕のいたそのスクールには会員制テニスクラブもありました。そして、そのクラブ会員の方もスクールにお入りになっていて、たいていは中級以上から上級ゲームクラスでした。
しかし、なかにはご主人のつきあいでテニスがほとんどできないのにクラブに入ってしまう方もいました。

 僕のクラスにそんなクラブ会員でもある、ものすごく魅力的な人妻A子さんが現れましたナイス!。スクールだけの会員の場合にはレッスン前後に少ししか接する機会がないのですが、クラブ会員の場合はレッスンの前に来て会員コートで練習したりゲームしたり、またレッスンが終わってから練習したりとかなり長くコートにいました。

 だから僕もそのA子さんとはレッスンのときはもちろんですが、それ以外の日にも頻繁にお会いして話していました。
一応は担当コーチなので、彼女は何かテニスの相談があると僕のところに来て尋ねたり、そのうちにプライベートレッスンも受けてくれるようになりました照れちゃう

 会員さんとコーチがクラブ内のレストランで一緒に食事したりするのはオーケーとされていましたので、堂々と二人でランチを食べながら楽しく話したりもしましたへへへ

 僕はまだ20代半ば、彼女は30代前半で端からみれば仲の良い姉と弟という感じに見えたかも知れません。でも僕はかなり真剣にA子さんに強い恋心を抱いてしまっていました目がハート

 そんな年上の美しい人妻に恋してしまった僕でしたが、ある休日のこと思いもよらぬ出来事に失意のどん底に落としいれられることになりますまいったぁ

 すいませ~ん、もうちょっと書きたいところなのですがこの続きはまた明日ということで、でも書いているうちに思い出してまた新たな悲しみが悩んじゃう・・・んなわけはないですね20数年前のことですから。
 
日記 | 投稿者 coach365 01:54 | コメント(0)| トラックバック(0)

テニスコートの背後霊

 梅雨がなかなか明けなくて体を休めるのは良いですが、契約や社員でないフリーコーチとしては収入が減ってしまうので困りますね。

 さて、コーチ修行日記でも書いてそんな不安は忘れることにします。でもその内容もなにやら不安な内容だったりして・・・。

 先輩コーチのスマッシュ事件の少し前くらいだったと思います。平日の初級者クラスのレッスンをしていたときのことです。ストロークの練習中でネット越しにボール出しして生徒さんに打ってもらいながら、声をかけてアドバイスしていました。そのときなにやら背中に人の気配がするのですが、ボール出しを途中でやめることができずにそのまま続けました。

 生徒さんたちの視線からも明らかに僕の背後に何かがいることは確実でした。でもヘッドコーチは隣でレッスン中だし、そんなボール出ししている最中のコーチの背後にぴったり張り付くように立つ人なんか誰もいるはずはないのです。

 そう考えるとなんだか背中がぞくぞくしてきて初夏だというのに、悪寒を感じました。そしてやっとボール出しを終えたところでうしろを恐る恐る振り向くと、見知らぬ男性が立っていました。思わず「うわぁー、なにかご用でしょうか?」と叫びました。

 その男の人はかまやつヒロシに少し似ていて、全体的には漫画の「プロゴルファー猿」のような雰囲気も感じさせる異様な存在感でした。

 その男性は僕に向かって「もっとバウンドの低い球出しせにゃいかんぞ、それからアドバイスは近くに行って具体的に示して教えんとようわからんて」と関西系の話し方で言うのです。僕は「はぁー、わかりましたが、失礼ですがどちら様でしょうか?」ともう一度、尋ねました。

 「なんや、わしのこと知らんのか?そうやな初めて会うたんやったな。わしはこのスクールの校長をしとる者や」びっくり。もうびっくりなんのって、レッスン中だと言うことも忘れて「初めまして、お世話になっております。3月に入りました、○○です、どうぞよろしくお願いします」なんて挨拶してしまいしまた。

 「挨拶なんかどうでもええから、レッスンを続けなさい、わしはここでちょっと見させてもらうさかい気にせんでええよ」。気にせんでええよ・・・と言われてもそんな背後霊みたいにうしろに張り付かれて見られていたんじゃ気になって緊張しちゃいますよ冷や汗

 しかし、断るわけにもいかず仕方なくレッスンを再開しました。もうボール出しの手はまたいつかのようにビビッてしまい、打ちやすい低いバウンドとはほど遠い。すぐに背後霊からクレームが飛んできて「なんやその球出しはぜんぜんなってないやないか不満」と罵声を浴びせたかと思うと「どらワシに貸してみ!なんやこのラケットはこんな重うて小さいのつこうてるからダメなんやないかお前なぁ」と言って僕のラケットを取り上げました、そして自分でボール出しを初めてそれから15分くらいは校長の模範レッスンをコートサイドで見守りました。

 そのあとまた僕がレッスンを再開している後ろに校長怖~いが立ち、何かやる度に「あかん、貸してみ」と言っては自分でやってみせるという具合でほぼそのレッスンの半分以上は背後霊がやってしまいました冷や汗

 そのあとにヘッドコーチが呼ばれて僕のことで説教されたようです。その日から僕はふたたび厳しい研修再開で、タイムを計っての3点へのボール出しとか、校長の模範レッスンビデオを見て憶えたかどうかをペーパーテストで回答して本部の校長へ送るとかしました。でもおかげでずいぶんそのあとにレッスンをスムースにできるようになり、少し怖かったけれど背後霊・・・じゃなかった校長には感謝しています。

 もう20年も前のことでそれから一度もお目に掛かっていないけれど、お元気なのでしょうか?いまでも新人見習いコーチの後ろに張り付いて背後霊みたいに見守ってくれているのでしょうね。
日記 | 投稿者 coach365 16:25 | コメント(0)| トラックバック(0)

もう夏バテか?

 一応この日記を毎日は書いていこうと思っていたのに昨日はダメでした。理由はどうやらもう夏バテしてしまったからです。夏には滅法つよい方であまり夏バテなんかしないのですが、ものすごい暑い夏にハードスケジュールのレッスンが続いたりすると時々なることは今までにもありました。

 そして今年は先週のあの暑さのなかで人の代わりやプライベートレッスンを頼まれて、普段よりも5~6レッスン多くやることになったのが良くなかったのでしょう。昨日の午後のレッスンがにわか雨で中止になり、そのあとはもう仕事がなかったのですぐに家に帰りました。そしてシャワーを浴びて少しだけ横になろうと思ってベッドに寝そべったらそのまま夜まで寝てしまいました。

 目が覚めたら少し頭が痛いのと、体がだるくてなんかとても体調が悪い。我慢して外へ食事に出かけましたがあまり食べられない。いつもなら必ず食前に飲むビールを飲みたくないのでこれは自分でもかなり具合が悪いなと思いました。

 そして食べに行ったお店はパンを頼むと焼きたてをいくらでも食べられるシステムで、いつもならばお皿に山盛りを5回はお代わりするのが3回くらいでした。

 ふと、二つ隣のテープルにいるグループをみると全員がテニスウエアーで足下には大きなテニスバッグが置いてある。
あきらかにテニス帰りの男女4名のグループでしたが、その食べ方がすごいんです。

 生ビールのジョッキを一人3杯ずつくらい、そのあとにワインを頼んで、食べ放題のパンは3分に一度くらいそのグループの誰かがお代わりするので常にウェイトレス嬢がカゴをもって近くに待機している有様です。

 そして、聞こえてくる話題は昼間にどうやら草トーナメントか何かに参加したことについてのようでした。「お前があのとき思い切ってさー、ポーチに出ていてくれたら試合の流れは変わっていたよ」「そういうお前こそ、あんなところでロブなんか上げちゃうから相手につけ込まれるんだよ」なんて少し酔いがまわってゲーム中の不平不満ぶつけ合いが始まった。

 でもそのうちに今度は「だけどまぁ、あの俺のトップスピンロブは今日のピカイチだっただろ」「いやいや、俺のジャックナイフばりに打って決めたパスが最高でしょ」とショット自慢に変わってきた。

 僕はこの人たちはどのくらいのレベルなのかな、結構つよいのかななんて思っていましたが少なくてもアスリートとしてはあまりレベルが高くないと思います。なぜならその後の彼らの食事を見ていたら、あれだけ相撲取り並に食べてデザートにチョコレットドリンクとものすごい大きなバナナパフェのようなものを頼んでいましたからまいったぁ

 あの食生活から推測すると、彼らはおそらく試合中に血糖値の安定性を維持できず集中力にかけるでしょう。そのためにプレーは思いつきや消極的なものになりやすく、だからポーチボレーに思い切って出られなかったり、パスで抜けるところを相手に「もう降参しました」宣言に等しいひょろひょろのロブを上げてしまう。

 「自分が夏バテで食べられないからって、そんな他人の食べ方にケチつけんのよしなさいよね!ぷんぷん

 独り言ではなく目の前にいた彼女に聞かせていたので、ついに叱られてしまいました。でもあれは食べ過ぎだろ、いくらなんでもさとまだぼやく僕でした悩んじゃう
日記 | 投稿者 coach365 11:42 | コメント(0)| トラックバック(0)

新婚初夜はスマッシュヒッツ!?

 これから当分のあいだは毎日々「今日は暑かった」とか「今日の暑さは最高だった」とかみんなが挨拶代わりに書くんでしょうね。ということで今日も暑くてたいへんでしたね。でもそれ以上は気象情報の話しはよしますね。

 さて3日ぶりくらいで僕のテニスコーチ修行の話しです。
タイトルから察してなんとなく下ネタを予想していることと思いますがどうでしょうか?

 ナイターレッスンで相次いでノーコン初級クラスの生徒さんからのボール攻撃を受けてたいへんな目に遭ってからまた2~3ヶ月くらい過ぎた頃の話しです。

 先輩コーチの初心者クラスのアシスタントが休んで僕が代わりに入ることになりました。日曜日の午前中でほとんどテニスをしたことがない方ばかりが12名近くもいました。
その32歳くらいの先輩コーチは翌日に結婚式を控えていて、朝からもうなんだかデレデレしていてしまりのない顔をしていました。「俺は明日から1週間新婚旅行でいないから、代わりをしっり頼むぞ」とか言って頭の中は、もはや結婚式とその後に出かけるプーケットの砂浜のことで一杯でした。

 そんな上の空状態ながらも初心者の方たちのレッスンを、ストロークの握り方から教えていました。そしてボレーをやってスマッシュをやることになり、僕と先輩で一人ずつ握り方や振り方を教えてそれでは打ってみましょうとなったわけです。

 初めはネットのすぐ近くで手出しで高く投げ上げたボールを高いところでラケットに当てる練習で、慣れたところでゆっくりと振ってくださいという感じでした。
そして先輩が「では今度はネットから離れたところからラケットでボールを出しますからそれを今の要領で打ってみましょう」と言って、生徒さんたちに向かってサービスラインより少し後ろくらいからボールを出していきました。

 ほとんどテニス歴ゼロの方たちばかりなのでだいたい空振りからフレームショット、たまにボワンという当たりのボールがくる程度でまったく身の危険など感じませんでした。
しかし、悲劇?はその直後に突如として訪れました。

 先輩の前にいた生徒さんたちの列の5番目くらいの女性でした。その人もテニスはまったく初めてなのはそれまでのストロークやボレーで僕もよくわかっていました。
そして30歳くらいの普通の主婦の方で、強くボールを打てといっても無理だろうなというタイプの華奢な奥様なのです。

 だから先輩もまったくノーガードで、おそらくボールを出しながら「俺にもこんな奇麗で可愛い嫁さんが明日からできるんだな~」なんてぼーとして考えていたのだと思います。
先輩の1球目のボールをその女性はなんと少しジャンプしながら快心の当たりで捉えました。とても初心者どころか中級クラスでもいないくらいのものすごい勢いのスマッシュが、ぼけっとした先輩の股間に直撃してしまいました。

 なんでもその女性は高校から大学までバドミントンで相当な腕前の選手だったのでした。そうですテニスをやっていなくてもスマッシュの打ち方はバドミントンとほぼ同じですからいきなりそれだけのボールが打てるのです。

 そして先輩の股間を直撃したボールは幸い?にも急所は外れていました。しかし、悪いことに当たったのはもう一つの重要な、つまりスティック状のあの部分の先端辺りだったのです怖~い

 ズキズキする痛みに耐えながらなんとかそのレッスンを終えた先輩は別のコーチにあとのレッスンを頼んで休日診療の病院へ行きました。診断の結果、全治2~3日程度の打撲で、医者は治るまでおしっこするときに少し痛んで出血するかも知れないけれど後遺症などは残らないので大丈夫とのこと。
しかし、とどめの一言で「あっ、それと治るまで女性との関係は無理だろうね~、おそらく痛くて勃起しないだろうけど」

 その先輩が前代未聞のプラトニックな新婚初夜を過ごしたのは言うまでもありません。でもあのときの医者が言ったように後遺症はまったく残らないと言うのは本当だったようです。なぜならばその先輩夫婦には3人も元気な子供がいるからです。

 そして僕はあのとき以来どんな初心者のスマッシュ練習でも気をつけておこなうようにすることにしています。
日記 | 投稿者 coach365 00:50 | コメント(0)| トラックバック(0)

初めての熱中症!

日増しに暑くなっていく今日この頃ですが、テニスコーチ同士の皆様、愛好家の皆様はご無事にお過ごしでしょうか?

 私はついに熱中症初体験です。と言っても自分が・・・ではございません。レッスンを受けている生徒さんのことです。20数年テニスコーチをしてきて初めての経験です。
同僚や後輩のコーチのクラスでは何人かそういう事例がありましたが、自分のクラスから出てしまうのは初めてです。

 ちょっと怖かったですよ、40代くらいのご婦人ですがまだ入会して3回目くらいのレッスンでした。終了間際に少し涼しいところで休みますといってコートを出て行かれてしばらくすると倒れていました。

 駆け寄るととぎれとぎれの息使いで「手足が痺れる」というのです。こりゃまずいと思いクラブハウスにアシスタントと二人がかりで抱えて連れて行きました。でもそのアシスタントが頼りなくて途中で「す、すいません、僕も気持ち悪くなりました、ちょっと休んでいいですか」と言う始末冷や汗

 一人でそのご婦人を抱きかかえてクラブハウスまで僕も少しよろよろしながら困ったなんとか行きました。なんてったってそのご婦人はどう見ても、実際に抱えた感じでも僕よりも1.3倍は容量に余裕がおありでしたからまいったぁ

 クラブハウスの休憩室に運んでエアコンを強くかけて30分くらい休んでもらったら少し良くなってきたので救急車は呼ばずに済みました。クラスの別の生徒さんが車で近くの病院まで連れて行ってくださり、夕方には本人からメールが届いて回復したとのことで一安心でしたにっこり
 
 今年の夏はいままで平気だったような方でもこういうことになりかねない暑さなので、くれぐれも気をつけたいと思います。間違っても炎天下の振り回しとかしないことですね冷や汗

 そんなこんなで今日は朝食にヨーグルトを少しだけ食べてから夜の10時にナイターレッスンを終えて家に帰るまで、なにも食べることができませんでしたまいったぁ。でも本格的に暑くなった今日辺りから僕は逆に元気になってきて、「さぁ、いよいよ真夏の太陽全開だぁ~思いっきり楽しむぞ」って言う気分ですびっくり

 さっき同僚コーチとその話しをしたら「そうなんだよな、なんか太陽がぎらぎらしてくると不思議に元気になっちゃうよね」と申しておりましたびっくり

 過酷な暑い夏をそうやって楽しめるような脳天気なところがないと、テニスコーチを長くは続けられないのかも知れませんね。だって冬の寒さはウェアを着込めばしのげるし、動いていれば暖かくなってどうってことないけれど、夏の暑さはウェアをいくら薄くしたり、クールドライなんて言ったって限界がありますからね。アウトドアでやっていたらやっぱり逃げられなくて、真夏の太陽と真っ向勝負ですもの。冷や汗

 今年の史上空前になるかも知れない暑さに対しても今までのように「やっぱり真夏は暑くなくちゃね、楽しくないよ」なんて余裕かましていられると良いのですが・・・。

 きょうも修行日記はなしでしたが、明日は「新婚初夜はスマッシュヒッツ!」というのを書く予定です。えっ、「そろそろ来たな下ネタが」ですって、う~ん、ちょっとですかねでもそんなご期待いただくほどのことはないと思います冷や汗



 
日記 | 投稿者 coach365 01:22 | コメント(0)| トラックバック(0)

暑すぎる

 今日はレッスンがない日でストリング張りを涼しいところでずっとやっていました。昼過ぎに食事にでかけるために外に数時間ぶりに出て思わず「なんだ~、この蒸し暑さは。」と叫んでしまいました。昨日も書きましたが今年はやはり空前の暑い夏が訪れる気配が濃厚ですね。テニスコーチとしてはちょっと辛い夏になりそうです。

 でもいつも夏になって思うことは、我々のように夏の暑さに慣れている者でも辛いほどの気温の高い日はそもそも生徒さんたちがスクールを休むか、来ても休憩ばかり要求して大して動かないで済むのでむしろ普段よりも休めるワハハ

 特に「○○テニススクール陸上部の○○コーチ」ビミョーなどと揶揄されている僕のクラスには真夏の気温の高い日にのこのこやってくるチャレンジャーは誰もいない。

 だいたいクラスの3割くらいは八月は休会届け、3割は自主振り替えで休み、残りの2割か3割の方々だけが決死の覚悟でやってきて90分のレッスンのうち30分はゆっくりボール拾いながら話しをして、もう30分くらいは本格的にベンチに腰掛けて休憩して、正味30分くらいだけ練習をする困った

 それも僕の出すボールを打ちながら、あたかも裁判官の慈悲を請う被告のような必死の表情をつくりながら「もうこれ以上は走らなくて済むような練習をお願いします」とテレパシーを送るまいったぁ

 若い頃は自分が動けるだけに「なにしているんですか、早くボール拾って練習しますよ」とか「お話しは練習が終わってからエアコンの効いたところでゆっくりとどうぞ」なんて言いながらサディスティックなレッスンでした。

 でも最近はどうも自分がそろそろあまり動けなくなり、動きたくないという気持ちがようやく理解できてきたせいかあまり振り回したりはしなくなりましたね。
以前は炎天下でシングルスコート一人でランダム10球、隅から隅まで、ベースラインからネットまでくまなく走って打つ練習とかしていましたびっくり

 いまや自分も含めてスクール担当クラスの平均年齢がフィフティーズ近くになってしまった現状ではさすがにそんな練習は危なくてできない冷や汗

あれ、今日は最近の話しが長くなってしまって修行日記がかけなくなっちゃいましたね。でもまた明日に書きますから今晩はこれにて失礼しますスマイル
日記 | 投稿者 coach365 00:46 | コメント(0)| トラックバック(0)

ポール出しは命懸け

 少し前に新聞か何かで「今年の夏は気象観測史上最高の暑さになるかも知れない」というような記事があったと思う。
今日の蒸し暑さと言ったら「なるほど、こりゃ真夏が来たときにはどのくらいの暑さになるか思いやられるわ」と感じた
毎日アウトドアでじりじりと刺すような日差しの下で、ボールを追い続けながら笑顔を振りまいて頑張っているテニスコーチ同士の皆様。今年はお互いに体に気をつけて何とか無事に秋を迎えられるように注意しましょう。

 さて、また僕のコーチ見習い修行時代の話しです。昨日の話しでデビューからいきなり一クラス14名もいるところをたった一人でやらされてボール出しが間に合わずにパニックした僕の最初の所属スクールはそんなのは日常茶飯事でした。原因は振り替えを入れてしまうフロント業務はテニスコートのオーナー会社である某大手電鉄会社がやっていることでした。12名定員のクラスに原則として2人しか入れない振り替えがあるときには5名も入っていて計17名冷や汗とかいるのです。

 そして、デビューから早半年くらい経ったある日のナイタークラスでのことです。レベルはやはり初級クラスで先のような理由でその日のクラス参加者は全部で17名でしたびっくり

 さすがにそれを僕一人でやらされることはなくて、僕のあとから入ったこれまた見習い修行のバイトコーチが2名ついてくれました。でもその二人はまだボール出しの練習中でデビューでバニクった僕よりも不慣れな程度でした。それでもひとりで17名相手にやるよりはマシだと思いレッスンを始めました。
 
 レッスン前のミーティングでヘッドコーチからこうやれと言われたように17名の生徒さんを3列にわけて初めは手出しで練習開始。「やっぱり3人いればなんとかなるじゃないの」と少しほっとして、「それではネットの向こうからラケットでボール出します」となった。僕が真ん中に入り、新入りを左右に配置して決死のボール出し作戦が開始されたのです。

 半年の間にかなり慣れてきた僕はなんとか自分の列の生徒さんに打ちやすいボールを送り、ときどき「○○さん、ナイスショットですよ~」なんて余裕も見せて順調にレッスンは進んだ・・・かと思われたそのとき怖~い

 まず、右隣のお調子者の新入りがボールをつかむときにカゴを見ながら手を伸ばし、生徒さんから目をそらすというテニスコーチとして致命的ミスを犯した。そして長州力に似た馬鹿力を誇る生徒さんの弾丸ライナーをもろに鼻に受け顔面を血で染めながら戦線離脱。
 
あわてて僕が2列分を受け持つことになり、ちょっとヤバイ気分ながら何とかなると自分を励ましてレッスン続行。
ところが今度は左側にいた女子大生の新米コーチ嬢が、これまた手元のボールにちょっと視線を落としている隙に敵、じゃなかった冷や汗生徒さんのスピードだけはデ杯選手か?っていうボールを真っ赤なルージュで縁取った上唇に直撃された。

 ついに2人の戦友を失ってたった一人で最前線で敵の情け容赦ない雨あられの攻撃に耐えていた僕でしたが、3カ所からの狙撃にはなすすべもありませんでした。みぞおち辺りに最初の一発をくらって思わず顔をしかめて仰け反っているところへあわや眼球直撃すれすれの眉間への一撃でその場にうずくまりしばらくは身を起こせませんでした。

 でも、なんとか立ち直ってなるべくボールをぶつけられないメニューに変えてなんとかそのレッスンを終えました。
そのとき「テニスコーチの仕事って命懸けじゃん、やっぱりやめよっかな~」と思ったのは流血した新入りの二人よりも僕の方が強く思ったと思います。でもやめずになんかとやってきたのはそんなパニックの思い出も少し経つと楽しい思い出だと思えるようになったからでしょうね。

 あれ、ずいぶん長い文章になってしまいましたね。まとめるのが下手なものですいません。でも懲りずにまだまだこれから涙と喜びのコーチ修行日記をお届けしたいと思います。
それではまた明日・・・かな?
日記 | 投稿者 coach365 23:46 | コメント(0)| トラックバック(0)

初仕事はパニック?!

 蒸し暑い日にエアコンのないインドアでレッスンすると汗びっしょりになってとても気持ち悪い。外で焼けるような日差しを受ける方が汗がどんどん乾いてくれるから気持ちがよいと思う。汗は蒸発していくときに熱を奪ってくれるから涼しく感じるんだよね、乾かないということは涼しくならない。だから湿度の高いときはものすごく蒸し暑いわけですね。

 さて、昨日の僕のバイトコーチ修行の続きといきましょう。ようやく無料奉仕の研修を終えてテニススクールのコートに立ったのは良いが、まだあまりラケットでのボール出しに自信がなくて少々、というかかなり不安がありました。
 
 そんなときに日曜日の午前中の初級クラスを担当することになりました。一クラスに12名も在籍していておまけに最初のデビューのその日には振り替えも入っていて14名とマックス冷や汗

 2列に並んでも7人ずついるので、素早く正確にボール出しをしなくてはならないのに僕はものすごくのろくて不正確悩んじゃうにしかできない。

 そのうちに堪りかねたあるご婦人が「もう打ちにくいし、テンポも遅いよ、もっと早くちゃんと出してよね!」ぷんぷんって言うのです。見るとその頃はまだウィーンエンダーに出ていたあの泉ピン子によく似ていて、文句の言い方もそっくりだったので思わず「うわっ、ありゃ本物かびっくり?」って思いました。

 そんな存在感たっぷりなご婦人から戒めのお言葉を頂戴した僕は余計に腕が萎縮してしまいました。もうネットを越えて生徒さんのところになんとか届く数よりも圧倒的にネットにかかる数が上回り始めました。そのうちに他の生徒さんも白い目になってきて僕の気分はすっかり「渡る世間は鬼ばかり」怖~いって感じでした。

 ようやく隣のコートで異変に気づいたヘッドコーチが駆けつけてボール出しを代わってくれてなんとか急場をしのぎました。でももう僕はすっかり落ち込んでテニスコーチはもっとテニスが上手くてメンタルもタフな人のやる仕事なんだなと思い、今日でやめようかと考えちゃいました悩んじゃう

 そして次の期に代わる頃になって、そのクラスの人たちは誰も継続受講してくれないだろうなと悲観していました。
ところがです、なんと新しい期がスタートしてコートに出てみるとほとんどの方が継続してくれて、あのピン子さんもちゃんと来ていました。しかも「コーチ、あたしみたいな下手くそでもちゃんと打てるようにボールが出せたら一人前だよ、頑張ってあたしを中級クラスにあげてちょうだいね」って笑顔で言うのですナイス!

 そのときの嬉しさがこれまで長くコーチを続けてこられた理由の一つかも知れません。いまでもテレビで泉ピン子を観るとあのとき連続10球ネットにかけてパニック冷や汗になった自分のことを懐かしく思い出します。
  
 でもボール出しにまつわるパニック体験はまだこのあとにもありました。それは次回の「ボール出しは命懸け」で書くことにします。
日記 | 投稿者 coach365 19:41 | コメント(0)| トラックバック(0)

カメラマンを目指していたのに

 はじめまして、知り合いの方々がこのブログを書いているのを楽しく読んでいて、つい僕も何か書いてみようかとよくありがちな凡人の悲しい性のせいでしゃしゃり出てしまいました。

 日頃はラケットを握ってボールばかり打っていてあまり文章を書くこともないので、こんなことでもしないと文化的素養がどんどん失われていくという危機感もあります。せっかく読んでくださる方にはたいへん申し訳ないですが子供の作文練習のような程度のものですがお暇でしたら一度くらいはおつきあいください。

 さて、タイトルの意味はもう20数年前にテニスコーチになったきっかけについてです。その頃はまだ大学を出て数年ほどでテニスは家から少し離れたテニススクールに高校の頃から通っていて大した戦績もないごく普通のテニス愛好家でした。

 大学を出てからバイク雑誌の編集の仕事をしたりして写真に興味をもちカメラマンになろうと思い立ちました。
そしてある日、通っていたのとは別のテニスクラブに写真を撮らせてもらうために行きました。そのクラブではデビスカップのメンバーが練習をしていると聞いたからです。
プロのテニス選手を近くで撮影できるチャンスだと思いわくわくして出かけました。しかし、その日はあいにく誰も練習に来ていませんでした。

 そして、たまたま話したそのテニススクールのヘッドコーチから「テニスはどのくらい出来るの?テニスコーチのバイトをしないか?」と誘われました。テニスの写真を撮るには最高の環境だし、好きなテニスも存分に出来そうだしそれは良いと思いぜひやらせてくださいと言ったのが始まりでした。

 しかし、テニスコーチをすぐに出来るほどのレベルではなかったので研修生という名目の奴隷のような日々が待ち受けていました。でもテニスを毎日、練習できるのは楽しくて辛い雪かきや雨の日のスクールチラシ配りなど、バイト料ももらえずにただ働きで2ヶ月くらいはやりました。

 そしてそんな無料奉仕冷や汗の研修生を2ヶ月か3ヶ月やらされたあとにようやくアシスタントコーチとしてテニススクールのコートに立つ日がやってきたのですが、それからがまたたいへんでした。なんてってたってまだお客さん相手にきちんとボール出しができないんですから怖~い

 この続きはまた次回に書くことにします、すでに長すぎてつまんなくて読み切れないかも知れないけどここまで読んでくださった方には感謝します。それではまた明日・・・に書けるかな冷や汗
日記 | 投稿者 coach365 00:04 | コメント(0)| トラックバック(0)
2006年 7月  >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
カテゴリ別アーカイブ
このブログサービスは「テニス365 テニスブログ」で運営しています。テニス365会員なら無料でご利用・作成いただけます。