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徒然球 スポーツカメラマン志望でテニスの写真を撮りたくて行ったテニススクールでたまたまバイトすることになり、そのまま楽しくテニスコーチを続けてしまい気づいたらもう20年以上が過ぎていた。そんな長いようであっと言う間のテニスコーチ生活の回想録や日頃の出来事や思ったことなどを徒然なるままに書き連ねてみようと思います。どうぞよろしく!

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忘れん坊将軍シングルスにチャレンジ!

夏があっと言う間に終わってしまったらすぐに秋の長雨。日本は季節の移ろいが激しくてそれが我々の脳や体にいろいろと良くも悪くも影響を及ぼしているらしいです。しかし、テニスコーチにとって雨は体を休める良い機会なので悪くは無いと思うのですが、気分的には一年中ま夏だったら楽しいのにと思う自分としてはNGですね。

 若い頃に少しの間ホームステイして過ごした、アメリカのカリフォルニアでは、ほんとに雨が滅多に降りませんでした。よくこんなに降らないのに水不足にならないなと不思議に思いましたが、要するに水瓶のダムがあるところにはちゃんとたくさん降るからオーケーらしいです。

 日本でも遠く離れたダムにだけ雨が降って町には降らないでくれればいつも快適なのにね。でも雨の日は臨時のお休みが突然にもらえるテニスコーチの醍醐味がなくなってしまうけどね。

 さて、昨日せっかく書いたのにどこかに飛んでしまった話をもう一度書きますね。徳川八代将軍と同じ名を持つ忘れん坊将軍日記です。

 忘れん坊将軍の吉宗さんがいるクラスはもともと全員で3名しかいません。だからあとの2人が休むと将軍様がひとりということがよくあります。そのおかげで上様はものすごく上達されました。初めてのときには手出しのボールを1バウンドで打てないほどだったのに、いまやラリーはなんとか続くしボレーもスマッシュもそしてサービスだって上からちゃんと打てます。

 それで先日のこと、またまたひとりだけとなった吉宗公(Hさん)のためにレッスンとなりました。いつも練習して残り3分の1くらいの時間をゲームします。やり方はダブルスコート半面を将軍さまが守り、僕はシングルコートを守るというルールです。

 その日もそうやってゲームをやろうとしたら「コーチ、いつも私の方だけ狭くてつまんないから、今日はこっちも広くしてやりましょう」と上様が言うのです。「えー、でもHさん大丈夫ですかいつもの倍も走ることになりますよ」と僕が言うと「構わんですよ、少し走らんとね、運動した気がせんから」と強気です。

 そして忘れん坊将軍のシングルス初挑戦となりました。サービスをHさんからやることになり、構えたところでNG。コートの右サイドぎりぎりのアレーの後ろから打とうとしているのです。ルール的にもそこはシングルスサイドライン仮想延長線より外に出てしまっているのでフットフォルトですし、第一そんなに右側から打ったらレシーブを反対の左サイドに打たれたら取れません。

 そのことをネットまで言って大声で教えてあげました。そして最初のサービスはセンター寄りから打って開始して、僕は真ん中にレシーブを返してあげてなんどかラリーが続きましたがHさんのボールがアウト。次のサービスを今度はやや左側から打とうとしていますがそれはオーケーなのでそのままにして上様が今度はネット。次のサービスになると、そろそろ忘れん坊ぶりを発揮してまた右サイドアレーの後ろから打とうとしています。「Hさん違いますよ、もっと真ん中よりから」と言うと「おーおーそうでした、そうでした」とあわてて真ん中に寄ってサービス。

 その後も忘れん坊将軍はデュースサイドからサービスを打つときに、ついに一度も自らセンター寄りに立つことなく合計で8回ほどその(右サイドに立つ→僕に怒鳴られる→センター寄りに頭をかきながら戻る)を繰り返しました冷や汗

 そして僕の6-0でまるまる1セットやってしまいましたが、なんとか上様にポイントを献上して差し上げようと懸命に努力したにもかかわらず吉宗公のお取りになったポイントはわずかに2ポイントでした。一つはネットに当たってポトって落ちたやつ、もう一つは余興としてやろうとした僕の背面ボレーのミスでした。何度もネットに出てもらって目をつぶっても決められそうな状況をことごとく上様は空振りや必要以上の強打でネットするかアウトするかのどちらかしかありませんでした。これほど相手にポイントを取らせるのが難しく感じたのは珍しいです。

 終わってから将軍は「いやー、シングルスもなかなか楽しいな、コーチから何本もエース取ったし」って取ってないからエースはびっくり
日記 | 投稿者 coach365 18:31 | コメント(0)| トラックバック(0)
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