2006年09月15日
進めテニス業界!
この前、フォアハンドストロークで高い軌道を直線的に飛ばしながら相手コートベースライン手前で急激に落とす、エッグボールについてリストの使い方に鍵があると書きました。実際にどう使うのかというと厚めのセミウェスタングリップで下から上の動きと、後ろから前の動きをうまくミックスしてボールを捉えるということです。
まあ言ってみれば、リストワークのハイブリッドというとろこでしょうか。今までは厚めの握り方の振り抜きはほとんどが上方へ高く持って行くか、ワイパースィングを大きくして利き腕反対側の腰あたりへもっていくというものでした。
一方、フラットにボールを捉えるタイプは薄めのイースタンかコンチネンタルで後ろから前への動きが主体で上に振り抜きはしますがとてもなだらかなカーブの上昇でした。
この二つの動きをうまくハイブリッドすることで、下から上の動きによる強いトップスピンがかかりながら後ろから前へのフラットな軌道を飛ぶショットになるというわけです。
もともとボールはフラットに打ったとしても空気抵抗によってやがて順回転が自然に生まれます。ループ軌道で飛ぶ従来のトップスピンは射出角度が初めから上方へ向いていたために横から見ると山なりの形を描きます。したがってトップスピンをかけながら射出角度をもっと真っ直ぐ前方にすれば飛び出し直後はフラットな軌道て飛びあとでスピンが利いて落ちるボールとなるわけです。
ではいままではどうしてそういうタイプが少なかったのかと言うと、おそらく従来のラケットでは強いスピンをかけると下から上へのしなりにエネルギーがほぼすべて費やされてしまい前方へ飛ばす余力がなくなるために真っ直ぐに打つとネットしてしまうからです。
それが最近のハイテクノロジーが生んだ、高反発でありながら一方向だけでなく多方向へのしなりが可能な柔軟性を備えたラケットの登場がそうしたエッグボールを可能にしたのだと思います。それとストリングが進化していることも大きな要因であることは間違いないですね。
長くテニスしてきて今まではどう頑張っても打てなかったようなボールがこの年になって、いとも簡単に打ててしまう。昔は膝曲げて、体を捻って、肩を廻して、そのタイミングのために高くトスアップしていたサービスが今はその労力の30%オフくらいでも昔以上のパワフルなサービスが打てます。
だから我々テニスコーチはそうしたラケットやストリングの進化に応じた新しい打球メソッドを身につけないといけないと思います。そうしたときにプロの打球フォームの研究ももちろん必要ですが、体の使い方を知る良い見本は良いボールを打つ10歳前後のジュニアを観察するととても参考になります。
あの小さくてまだ非力なジュニアが、どうにかして強く速いボールを打つために全身総動員の動きを見ているとなるほどと思うことが良くあります。
しかし、最近の子供達の打つボールにはほんとに目を見張らされてしまいます。毎年のように新しい機能を持つラケットが出てくるとつい「またか、もう少しモデルチェンジをゆっくりしてもらいたいな」と思います。でもいままでテニスの用品業界はのんびりし過ぎだったのだと思います。ゴルフをはじめてとする他のスポーツ業界ではどんどん開発が進んできました。
テニス業界ももうしばらくはこの目まぐるしさに耐えて、最新テクノロジーの粋を凝らしたラケットやシューズの完成を目指してもらいたいと願います。それが実現すればいまほどの新機能製品ラッシュは収まると思います。そうでないとなかなかマイベストラケットが定まらなくて困りますからね。
まあ言ってみれば、リストワークのハイブリッドというとろこでしょうか。今までは厚めの握り方の振り抜きはほとんどが上方へ高く持って行くか、ワイパースィングを大きくして利き腕反対側の腰あたりへもっていくというものでした。
一方、フラットにボールを捉えるタイプは薄めのイースタンかコンチネンタルで後ろから前への動きが主体で上に振り抜きはしますがとてもなだらかなカーブの上昇でした。
この二つの動きをうまくハイブリッドすることで、下から上の動きによる強いトップスピンがかかりながら後ろから前へのフラットな軌道を飛ぶショットになるというわけです。
もともとボールはフラットに打ったとしても空気抵抗によってやがて順回転が自然に生まれます。ループ軌道で飛ぶ従来のトップスピンは射出角度が初めから上方へ向いていたために横から見ると山なりの形を描きます。したがってトップスピンをかけながら射出角度をもっと真っ直ぐ前方にすれば飛び出し直後はフラットな軌道て飛びあとでスピンが利いて落ちるボールとなるわけです。
ではいままではどうしてそういうタイプが少なかったのかと言うと、おそらく従来のラケットでは強いスピンをかけると下から上へのしなりにエネルギーがほぼすべて費やされてしまい前方へ飛ばす余力がなくなるために真っ直ぐに打つとネットしてしまうからです。
それが最近のハイテクノロジーが生んだ、高反発でありながら一方向だけでなく多方向へのしなりが可能な柔軟性を備えたラケットの登場がそうしたエッグボールを可能にしたのだと思います。それとストリングが進化していることも大きな要因であることは間違いないですね。
長くテニスしてきて今まではどう頑張っても打てなかったようなボールがこの年になって、いとも簡単に打ててしまう。昔は膝曲げて、体を捻って、肩を廻して、そのタイミングのために高くトスアップしていたサービスが今はその労力の30%オフくらいでも昔以上のパワフルなサービスが打てます。
だから我々テニスコーチはそうしたラケットやストリングの進化に応じた新しい打球メソッドを身につけないといけないと思います。そうしたときにプロの打球フォームの研究ももちろん必要ですが、体の使い方を知る良い見本は良いボールを打つ10歳前後のジュニアを観察するととても参考になります。
あの小さくてまだ非力なジュニアが、どうにかして強く速いボールを打つために全身総動員の動きを見ているとなるほどと思うことが良くあります。
しかし、最近の子供達の打つボールにはほんとに目を見張らされてしまいます。毎年のように新しい機能を持つラケットが出てくるとつい「またか、もう少しモデルチェンジをゆっくりしてもらいたいな」と思います。でもいままでテニスの用品業界はのんびりし過ぎだったのだと思います。ゴルフをはじめてとする他のスポーツ業界ではどんどん開発が進んできました。
テニス業界ももうしばらくはこの目まぐるしさに耐えて、最新テクノロジーの粋を凝らしたラケットやシューズの完成を目指してもらいたいと願います。それが実現すればいまほどの新機能製品ラッシュは収まると思います。そうでないとなかなかマイベストラケットが定まらなくて困りますからね。
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